2026年7月28日

こんにちは、淀屋橋マイクリニックです。
今日は 題名通り、夏に血圧測定をすることの意義について考えてみたいと思います。
「血圧」とは何を測定しているのか?
では、血圧とは何か? ご存じでしょうか。
私たち人間を含めた「動物」の体には 血液が流れており、 血液が 酸素や栄養素を 全身に運んでいます。
血液が体の隅々まで流れるのは、 心臓がポンプのように働くからです。
血圧とは、この全身のポンプである 心臓が送り出した血流が 血管(動脈)の内壁を押す力の強さを測定したものです。
つまり、血圧というのは、心臓がしっかり働いている様子だと言い換えることが出来ます。
病院に勤務していた経験の長い私にとっては、入院中の方の場合、全身状態が非常に悪く、心臓の働きもかなり悪くなった状態で、血圧を上げる方法を考える必要が多かったのですが・・・と書いてしまうと、
じゃあ、血圧が高いのは 元気な証拠でしょ、治療はいらないじゃないか、やっぱり薬はいらないよね、
というご意見もあろうかと思います。(実際に 雑誌などでそのような記事が時々掲載されています。)
これが ややこしくて、そうではないのです。
血圧が高いことは 心臓がしっかり働いているわけですが、それくらい力をかけないと 血液が流せないくらいに血管(動脈)が硬くなったり、細くなったりしている場合があるからです。
様々な 観察研究を通して、高血圧は「サイレントキラー」、動脈硬化症、それも心臓や脳の 太い、大事な血管の動脈硬化をを最も確実に進めるものであることが明らかとなっています。
それでは、ここで質問です。
健診の度に 「ちょっと高めに出たのかな」と感じる方には特に真剣に回答を考えていただきたいのですが、
あなたの「高めではない状態」の血圧は、どのくらいか、ご存じでしょうか。
「ちょっと高めに出たのかな」という言葉には「いつもより、ちょっと高めに出たのかな」という心の中の言葉が含まれているはずなのです。その ”いつも” 、どうやって知ることが出来るでしょうか。
これは、測る回数を増やしていただくしか 方法はありません。
血圧を測る 5つのポイント
1.リラックスして測りましょう
2.排尿、排便は済ませましょう
3.座った姿勢で正しく測りましょう
4.毎日同じ時間帯に測りましょう
5.寒すぎたり暑すぎたりしない部屋で測りましょう
血圧はいつ測っても同じ?
血圧は 常に一定ではありません。
血圧を測定する時間帯や季節によって 異なります。
起床や食事、 運動などの日常生活、 精神的ストレスや測定時の室温など、 さまざまな原因により変動します。
たとえば、 運動すると一時的に血圧が上昇することがありますが、 運動後、安静にすることで自然に下がります。 これは、正常な血圧の変化です。 体を動かしたり、緊張したりして、一時的に血圧が上昇したとしても、普段の血圧が正常であれば問題ありません。
高血圧とは、安静にしていても血圧の高い状態が 長く続いた状態をいいます。
正確な血圧を把握するためには、 決まった時間に同じ姿勢をとり、 リラックスした状態で測ることが大切です。
例えば・・・
①歩き回って疲れている時
②大きな音に驚いて飛び起きた時
③良い目覚めの後、起き上がってトイレに行って、リビングに戻ってきた時
よくあるシチュエーションですが、この中で 血圧を信頼して良いのは ③の場合ですが、①②の場合の血圧がどのくらいになるか、知っておかれるのは良いと思います。
健診や医療機関の外来では なるべく③に近い状態になるように工夫していますが、「測定した結果を記録する」という状況に緊張してしまうのか、ちょっと高めに出る方が多いようです。
一度の測定で色々決めてしまうのではなく、測定に慣れ、測定していただく回数を増やしてほしいと私たち医療者が考える理由もそこにあります。
朝、お目覚めになられて、一度 トイレにいらっしゃる方がほとんどだと思います。
寝室か居間に戻ってこられたタイミングで、座った姿勢で血圧測定、出来れば続いて体重測定。
是非、習慣にしてください。
血圧の「正常値」を知ってください
病院や診察室で測る場合の血圧の正常値は、
上 140mmHg / 下 90mmHg未満。
家庭血圧値では、
上 135mmHg / 下 85mmHg未満です。
最高血圧もしくは最低血圧のどちらか、あるいは両方が正常値を上回ると、高血圧が疑われます。
測定されてみて、いかがでしょうか?
「血圧測ろうぜ!」に参加しています
8月31日まで、当院も参加している企画「血圧測ろうぜ!」では、8月10日「健康ハートの日」を中心に、全国の病院・診療所・ドラッグストア・スポーツジムなどで 血圧測定が実施できるほか、チラシ・ポスターもあります。(映画『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』とのコラボデザインになっています)
参加している各施設によって 測定記録ノートやカードも準備されています。
是非、当院を含めた 参加施設にお立ち寄りください。(参加者限定アンケートもあります。)
特に、御堂筋を歩いていらっしゃる方で、暑いな、と感じたり、道がわからなくなった場合も、涼しい院内にお立ち寄りいただき、座って休憩していってください。診療時間帯はもちろん、お昼休みの時間帯も お立ち寄りいただけます。(保険証の提示なども必要ございませんので、診察ではなく、血圧測定だけ・休憩だけ とお伝えください。)
熱中症対策は、何かを補給するより、まず、涼しく過ごすことが最優先です。
御堂筋 平野町3丁目交差点から1本入って、心斎橋筋すぐですので、いつでもお入りください。
文字通り 厳しい暑さの毎日を、どうぞ 健やかにお過ごしください。