2026年8月16日
こんにちは、淀屋橋・本町の内科・糖尿病内科 医療法人かんべ診療所 淀屋橋マイクリニックです。
山の日から 当院もはじめての「夏休み」をいただきました。最近は 決まった時期にお休みを取る会社や商店さんも減っておられますので、いつも通りいらっしゃった方には ご迷惑をおかけしたのではないでしょうか。 申し訳ございません。 来年から、どうするかを 今から検討してまいります。 ご意見をいただけましたら嬉しいです。
立秋を過ぎました
毎日、本当に暑い日が続いておりますが、暦の上では もう 秋、こうして文章を綴りながら、汗をかくほどなので、ちょっと信じ難い気持ちですが、立秋を過ぎていますから、確かにもう「秋」なのですね。
今の時期は「寒蝉鳴 (ひぐらしなく)」を過ぎて、「蒙霧升降(ふかききりまとう)」・・・ 23日が「処暑」ということですので、暦通りなら、朝夕の風が少し涼しくなる・・・期待していいのでしょうか? 天気予報を見る限り、どうやら、日中はまだまだ非常に暑いようです。そして、実は私は暑いのが本当に苦手ですので、今年も 昨年同様、彼岸どころか、その少し先まで、まだまだ暑いのではないかなと予想して、色々と暑さ対策を行っています。
「暑さ」との付き合い方
よく 広告などで「暑さに負けるな」とありますが、どうやっても 暑さには負けます。特に、近年の暑さには、無理に勝とうとしてはいけません。
体温調節の仕組み
人の身体には 生きていくために、体の中心部の体温(深部体温)を一定範囲に保つ仕組みがあります。
脳にある体温調節中枢が、皮膚や深部にある「温度センサー」から情報を集め、その情報に応じて 体温調節機構を働かせています。ですから、体温調節中枢が「暑い」と判断すると、日陰に入ったり、うちわであおいだり、かき氷を食べたりします。暑さに対して行動を起こしますので、「行動性体温調節」といいます。一方で、「暑い」と判断すると、行動だけではなく、身体から熱放散させるシステムを作動させます。その一つが皮膚血管に「血管を開け」と指令し、皮膚にたくさんの血液を集めて皮膚を温めて外気との温度差で熱を逃がす方法です。もう一つは、汗腺に「汗をかけ」と指令し、そこで血液から汗をつくって、汗を皮膚まで運び、蒸発させ、気化熱を使って 過剰な熱を外に逃がす方法です。こうした 皮膚・血管や汗腺を使った体温調節を 「自立性体温調節」といいます。
汗を不快に感じる方も多いようですが、体温調節にとっては欠かせない、とても大事な仕組みなのです。
近年は 地球全体が温暖化しており、日本の夏も 猛暑日(最高気温35℃以上)が増え、ついには 酷暑日(最高気温40℃以上)が 幾日も観測されるようになっています。
これほど厳しい暑さに、勝てるはずがありません。
何とかやり過ごし、大袈裟ではなく、夏を生き延びる方法を考える必要があります。
このような時期に 「発汗」は大いに役立ちます。
深部体温が過剰に高くならないようにする、つまり 身体に 熱をため込まないようにすることが最も大切で、そのためには 素早く、たくさん 汗をかく必要があります。汗腺の働きが良いことが重要なのです。
汗をかく機会が多いほど、汗腺はしっかり働くようになります(暑熱順化)。
汗腺を鍛えるための 行動としては、20分前後の入浴、運動などが勧められます。
入浴は 忙しくてなかなか運動できない方にとって 手軽な方法ですが、出来れば、入浴の前後にストレッチも加えてみてください。
暑さ対策を 固定しない
暑さ対策を考えよう、と提案すると、「私は一日中エアコンの効いたところにいるから大丈夫です」とおっしゃる方が時々いらっしゃいますが、それでは不十分です。
暑さから逃れることも重要ですが、ご自身にとって心地よいと感じる温度は 周囲の人と同じでしょうか? 体温調節能力は 個人によって異なります。
エアコンや衣類、食べ物や飲み物で 涼しい環境を作ることで 暑さから逃れ、身を守ることは とても大切です。自動車で言えば、前輪に当たります。
同時に、熱を逃しやすい身体を作ることは 仕事や勉強、趣味に邁進するために 絶対に欠かせません。
環境の温度調整が、前輪なら、身体作りは 後輪といえるでしょう。
前輪駆動と後輪駆動のどちらにも優れた面がありますが、両方が揃わないと車が走れないことと同じように、暑い時期を うまく乗り切るためには どちらの対策も手を抜けません。
なお、涼感は メントールなど 様々なものから得られますが、今のような 酷暑には 冷たく感じさせるようなものではなく、氷や冷蔵庫で冷やした飲み物・タオルなど、本当に「温度が低い」ものしか 効果はありませんので、外出時に携帯氷のうなどをお使いになることもとても良いことです。
日傘や 帽子、サングラス、日焼け止めも活用し、紫外線によるダメージを防ぐこともお忘れなく。
「日光浴」に注意
紫外線対策について触れると長くなりますので、また今度・・・となるのですが、大切なことですので、日光浴についての注意を一点、記載しておきます。
最近、骨粗鬆症の対策に、と 室内で日光浴をしているとおっしゃる方がいらっしゃいました。
暑いですから、室内で出来ることは室内でしたいですね。しかし、残念ながら、ガラスを通過した日光では 効果はありません。
太陽光を浴びることで 体内でビタミンDが作られることは事実ですが、「太陽光」に含まれる 紫外線 UV-Bの働きが必要であり、ガラスを通過した太陽光には UV-Bは残りません。
顔には日焼け止めを塗り、半そで・半ズボンで 5~6分、戸外で日光を浴びれば十分ですので、朝の涼しい時間に散歩やラジオ体操をする、といった方法がお勧めです。
「残暑」を乗り切りましょう
立秋を過ぎると、台風のシーズン。
暑さに 台風に ・・・と体調を崩す方も多い時期です。
この時季 特有の過ごしにくさに お困りの際は ただ辛抱するのではなく、ほかの病気が隠れている場合もありますので、どうぞお気軽に 当院まで ご相談ください。
残暑厳しい この時季も、どうぞお健やかに お過ごしください。